MINOLTA XG−E 

XDの陰に隠れた名機
 


発売はXDと同時だった。これがいけない。すべてがXDのかげにかくれてしまった。なぜなら、かたや両優先を宣伝にうたっているのに、かたや平凡な絞り優先AEである。どこといって特徴もないこのカメラは日の目を見ることはなかった、、、、というのは嘘で本当はXDよりも売れたみたいである。正確な数字はわからないが値段を見るとそうじゃないかなと思うわけである。XDのボディの値段が78000円、これに対しXG−Eは49800円。この差額28000円は当時の若者にとってかなり大きな負担ではないだろうか。

みのかんとXG−E
このカメラにはかなり思い出がある。というのは20歳くらいの頃に友人がこのブラックボディを持っていた。それほど写真好きなわけではないのにさりげなくもっているところがすごかった。その頃の自分は一眼レフを持っていなくて、すごくうらやましかった。
別の友人がこれまたXG−Sを持っていて専用ストロボでバカバカ撮っていた。こちらの友人はモノクロをやっていた。
二人の友人からカメラを借りては、温泉場のスナップを撮りに出かけた。当時のフィルムはトライXが主流で、このフィルムの名前がかっこよかった。
7、8年前にこのカメラを中古で手に入れたときは、あの頃の思い出が走馬灯のようによみがえってきたものである。
その後XG−Sも手に入れて、その後にワインダ−Gも手に入れた。当たり前ではあるが全て中古である。
今思えばあの頃、友人から借りて撮ったスナップのモノクロ写真を保存して置けばよかったと後悔している。あの頃の精神がそのまま写真にでているのではないだろうか。

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